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キャプテン森崎外伝スレ10


[591]もう1つの野望:2013/01/14(月) 19:50:50 ID:9n3fHQU2
大前と会うのは、いつもデポルティーボのクラブハウスであった。

賀茂がまだ日本代表のために動いていた時も、それは変わらなかった。
自分はあくまでクラブの一員であるという意思表示を、日本サッカー協会にも、クラブに対しても送り続けている。
そんなクラブへの愛情を隠そうとしない大前が、申し出に簡単にうなずくとは思えなかった。

そんな賀茂の予想通り、賀茂の話を聞いた大前は、軽く顔をしかめた。

賀茂「(ふん、だが、これぐらいは覚悟の上さ)」

いきなり大前、というのは性急過ぎると自分でも思う。
本当に大前が欲しいのなら、まず鳴紋中出身者を何人かスカウトして、
彼の好感度を上げてから挑戦すべきなのがセオリーだとは思う。
それでも、ここで日本代表主力中の主力である大前を獲得できれば、今後のスカウトに大きな前進があったと云える。
リスクを背負ってでも調整すべき対象なのである

賀茂は、伊達メガネのフレームに軽く手を添えた。
片桐財閥、秘蔵の発明品である。

その名を「スカウター」と云う。
人の感情を読み取る機械だ。
どんな原理で読み取っているのか、賀茂は知らない。
(以前、片桐に聞いてみたこともあったが、
「世の中には知らないでいた方が長生きできることもあるんですよ」と脅された)・

小型スイッチを押すと、眼鏡の裏側で大前の回りに幾つもの文字と数値が現れる。
もちろんこれは大前からは見えない。

わずか数秒後に動きの止まった映像を見て、賀茂は思わず声を上げそうになる。

賀茂「(げげっ、なんだよ。これじゃあ、無理ゲーじゃねえか!!)」



0ch BBS 2007-01-24