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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】


[314]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/22(火) 12:31:00 ID:???


フロレンティア・ヴィオラ  5 − 1  ACミラン・プリマヴェーラ


スコアボードの何処にもフィオレンティーナ≠フ文字はない…それは確かな事実だった。
それでもサポーター達は叫ぶようにコールを続ける。
フィオレンティーナ、フィオレンティーナと。

フィールド中央の三杉はそのコールを染み入るように聞いていた。
身体に圧し掛かる疲労よりも勝利の実感よりも、総身に感じられたのはサポーターとの一体感だった。

三杉「フィオレンティーナ…」

既に失われてしまった只の単語を呟く三杉。

三杉(…失われただって?)

首を横に振った。
続いてスタンドに向けて顔を上げ、グルリと一周サポーターの方を見回し…そして一礼した。
自分達の事をフィオレンティーナと呼んでくれた、フィオレンティーナ・サポーター達に向かって。

そして今度は仲間達の方へと身体を向け、こう言って聞かせた。

三杉「僕が…僕達がフィオレンティーナだ。」

「フッ」「へへっ」「ったりめーだぁ!」「やってやろうぜ、これからも!!」

少々照れくさそうに笑う者も、力強く拳を握る者も…全員が強く頷いた。
疑う事も誰に憚る事もない、自分達はこれからもフィオレンティーナだと受け入れたのだ。
フィオレンティーナとして前へと進んでゆく事を決めたのだ。


0ch BBS 2007-01-24