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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[457]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/06/01(金) 22:00:51 ID:???
ある日、校内を歩いていた彼女は冷ややかな視線を感じ取る。
それは忘れもしない、一年間音沙汰がなかったが間違えようもない…
久美が日常に怯え、恐怖した時期によく感じた視線と全く同一であった。
刻み込まれた恐怖がフラッシュバックする…。
歪に貼り付けられた新聞紙による文字列、『山森正吾に近づくな』が映った。
目の前がチカチカし、久美は思わずその場にヘタヘタと座り込むしかなかった。
背中にジットリと冷たい汗を感じていたが、それよりも余程視線に@竄スさを感じていた。
その瞬間、久美にとって山森正吾という存在自体が恐怖へと変貌した。
自分が山森正吾を異性として意識すると、この恐怖は自分の背中を叩いてくるのだと。
故に、入学から1カ月が経過したあの日…
その山森に屋上へ呼び出された時も久美の心は嫌な予感で満たされていた。
山森がなかなか喋り出さないでいる間も、早くその場を離れたい気持ちでいっぱいだった。
そして…
久美にとって死の宣告にも思える山森の照れ臭そうな言葉を聞かされた時…
彼女は必死に保っていた平静をかなぐり捨て、絶叫のように言葉を返信していた。
『そんなつもりはなかった、許して下さい』とだけ言ってその場を逃げた。
それは山森に対して言った言葉だったのか、それとも別の誰かに言った言葉だったのか…
久美には一生知る事がないと思われた。
今度こそ久美は『一生恋なんてしない』と誓ったのだから。
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0ch BBS 2007-01-24