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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[460]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/06/01(金) 22:06:34 ID:???
『岬先輩に恋人がいたの。』
『あれ、あんた岬先輩のこと好きだったの?』
『ううん、別に。』
『ならどうして辛い気持ちになんかなるの? 岬先輩の事好きだったんでしょ?』
『そうじゃないのよ…。』
『ならラブラブっぷりに当てられたのね、誰か紹介しようか?』
『…もういいわ。』
他者が聞いても意味の解らない、久美の態度は下らないへそ曲がりに映るであろう。
当然である、彼女の気持ちを理解する事など並大抵では無理だ。
彼女にも自分の心の深すぎる部分に触れる事など出来ないのに、誰がそれを出来ると言うのだろう。
直接的なストレスにも歪まなかった久美の心が、少しずつ歪を帯び始めた…
そんな八月の日。
まだ真夏だった。
ひたすら暑い猛暑日だった。
中山政男が南葛に姿を現したのは。
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0ch BBS 2007-01-24