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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[647]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:18:12 ID:???
とある国の培ってきた文化と他国の培ってきた文化には異なる所が必ず何かあるだろう。
それは人が思う常識が、他者にとっては常識でない事を意味している。
そこにはどちらが正しいという事はない。
異なる文化、常識に直面した時、未成熟な人間はそれを奇異であると考えるかも知れない。
しかしそれは奇異ではない、差異に過ぎないのである。
いま三杉が言ったのはそういう事であり、フィッツウォルタもその意図を理解したのだ。
三杉(…やはり彼は人の意図を察する人間だ。 そのような男の不自然な言動…何かあるのか?
パスが言葉になり得るように、彼は他の何かで言葉を伝えようとしているのか…)
そこまで考えて、三杉はフィッツウォルタが先ほど見せた不自然な行動を思い出す。
フィッツウォルタが便箋封筒を取り出した時、宛名の方を一瞥確認した事である。
『何故わざわざ確認する必要があったのか?』と三杉は思考を次に進め…
三杉「サンパウロ・ジュニオールの監督が誰なのか、君は知っているかい?」
…と、第二の質問を投げるに至った。
フィッツウォルタ「」
カチャカチャと音を立てていたフィッツウォルタの手元がストップする。
フィッツウォルタはシルバーを一旦皿に置き、先ほどの封筒を再度鞄から取り出した。
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0ch BBS 2007-01-24