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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[863]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/07/04(水) 23:03:24 ID:???
蓮子(むむ、これはキックコントロールの練習か、はたまたFKを想定してか?
……どっちにしろ、なんだか調子悪そうだね。)
蓮子はサッカーに関して大して知識を仕入れていないが、何となくそれっぽい推察をしていた。
しかし実際にサッカーを知る者からすれば、これは驚くべき光景に違いなかった。
アルシオンはボール一つに対し、かなりのハードショットを連発している訳である。
それを先程から一度の例外もなくゴールバーへと当て続けているのだ。
そのキックコントロールに驚嘆を覚え、自信喪失してもおかしくはない所だろう。
だが…蓮子がこのアルシオンの練習を見て感じる所は違っていた。
『アルシオンはバーを当てる事など意図していない…』蓮子はそう思っていたのだ。
ガコォォォォン!!
蓮子(またズレた…。 なんかどんどん悪くなってってる?)
バーではなく、バーの一点…数センチのズレも許さない位置をアルシオンは狙っている。
何故だかそう確信している蓮子は、遠くからアルシオンの表情に目をやってみた。
だが生憎、距離がありすぎてよく窺えやしない。
しかし遠くからでもアルシオンの苛立ちを蓮子は何となく感じ取れていた。
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0ch BBS 2007-01-24