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【Mな感情で】キャプテン霊夢21【満ちるの】


[968]キャプテン霊夢@携帯 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:26:47 ID:evs+gXVQ
神綺「霊夢ちゃん、これまで人里の大会に出てきて試合をして、不思議に思った事はなかった?」

霊夢「不思議に思った事?特にないけど……」

まあ突っ込みどころは色々あった気がするが、神綺が聞いているのはそういう事ではない気がしたので、
首を横に振る霊夢。神綺はその反応を確認した上で、確かめるかのように言葉を紡ぐ。

神綺「人里で妖怪がサッカーをしている事を、余りに里の人間が自然に受け入れていた事よ」

霊夢「……え?」

神綺から出た言葉は霊夢にとって全く想定外の事だった。いや、考えた事すらなかったという言い方が正しい。
それも当然だ。霊夢にとって妖怪はある意味里の人間よりも近い存在なのだから。

神綺「おかしいと思わない?妖怪は皆良い妖怪ばかりという訳ではないわ。
   人間が書いた本……幻想郷縁起だっけ?あそこに危険度っていう項目があったと思うけど、
   例えば危険度が大の妖怪とかが普通にいるのに、里の人達は平然としてたわ」

霊夢「それは……言われてみれば確かにそうかもしれないけど……」

まあ何処かのファンクラブのようなノリの里人は別としても、普通に考えてみれば吸血鬼や宵闇の妖怪、
地底一の嫌われ者、悟り妖怪等も試合をしているのに、里の人達はさしてそれを気にする気配はなかった。
ミスティアや鈴仙、あるいは文のように、何らかの形で普段から人里に関わっている妖怪はともかく、
それ以外の未知の妖怪に対しても、里の人達が何ら反応を示さないのは冷静に考えてみれば少しおかしい。

霊夢「……里の人達の妖怪に対する危険意識が薄くなってるって事?」

それはありえる事ではあった。しかし、神綺から返ってきたのは否定の言葉。

神綺「それもないとは言わないわ。でも、問題はもっと別のところなのよ」

そこまで言ったところで神綺は言葉を区切り、口調を少し変える。


0ch BBS 2007-01-24