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【南葛中】もうひとつの物語4【只今恋模様】


[610]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 20:40:21 ID:JmEKMlCs
中里(♀)「先程言った、【強い精神力】というのは…
   1つ目は長年の修行で培う。
   2つ目は今の効能を聞いて【覚悟】を決めた時のみ。
   祐一殿は、今力が欲しいのでござろう…
   覚悟が揺らがぬうちに、それを飲まねば…耐えられないでござろう。
   拙者は…母上殿に、無茶してはならぬと止められもうしたが…
   あ、成功したものでも、【丸一日】苦しんだという云われが…」

祐一「(実質、チャンスは今だけ…ってやつか。 省16

[611]森崎名無しさん:2012/06/04(月) 20:41:16 ID:9srO+K4Y
C

[612]森崎名無しさん:2012/06/04(月) 20:54:14 ID:L3+/3SyM
C

[613]森崎名無しさん:2012/06/04(月) 20:54:17 ID:HK9MuLPw


[614]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:08:53 ID:JmEKMlCs
C 【奇跡の魔法】使ってやる! 消費【1】

祐一「(強く…強く…念じろ!!耐えられる…俺は…あんな屈辱はもう…沢山なんだ!!)」

グィィィィイイイイ!!

中里(♀)「ゆ、祐一殿!?」



……

………

祐一「な、なんだ。ただの水じゃないか…驚かせ…」

ドクンッ!!

祐一「!?」

ドクンッ!!ドクンッ!!

祐一「な…なに…!?」

[615]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:13:59 ID:JmEKMlCs
祐一「ぐ…ぐわっ…!!」

バタン!!

中里(♀)「ゆ、祐一殿!?し、しっかり!!」

祐一が倒れたのを後片付けをしていたあゆみ、みなとは遠くでそれを見てしまい、
二人は後片付けを他の3人に押し付け、祐一の側に駆け寄る。

あゆみ「せ、センパイ!?どうしたんですか!?」
みなと「祐一先輩!!しっかり!!」

祐一「ぐぅ…ぐぉぉおおお!!
    (なんだこれ…!!まるで…俺の中に…大量の人が入ってきたような感覚…!)」


超神水。 省10

[616]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:18:32 ID:JmEKMlCs
〜祐一の意識の中〜

「体を…よこせェ!!」
            「苦しい…助けて…」
「あぁ…あぁ…妬ましい!!」
            「なんで俺だけ…くそぉお!!」
「力があれば…力があれば…!!」
            「なぜ俺はこんな所に…!」
「あんたって人はァァァァァ!!!」


激しい意識の渦に襲われる祐一。
祐一に伝わってくる感情は…
妬み、苦しみ、痛み、絶望、虚無、後悔。
省15

[617]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:22:19 ID:JmEKMlCs
『センパイ!!』
     『祐一先輩!!』
『祐一殿!!』

祐一「この声は…誰だ…くっ、思い出せない…
    大事な約束が…あったはずなのに…」

グォォォォォオオオオオオオオオオオ!!!

激しい激情の渦に翻弄され、自分の意識がどんどん遠くなっていくのがわかる。
もう、どうなってもいい…

そう思った瞬間…


??『約束・・・だよ・・・』



祐一「!!!!」

[618]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:25:17 ID:JmEKMlCs
その誰ともわからない一言で。

祐一は自分に科した約束を…鮮明に思い出す!

祐一「あぁ…約束した…誰でもない…自分自身に!!
   強くなって…守るんだ!!今度こそ!!必ず!!きっと!!」

グォォォォォオオオオオオオオオオオ!!!


祐一「うるせぇ!!てめえらまとめて…俺が…受け止めてやる!!
    だから力を!!想いを実現する力を!!奇跡を起こしうる力を!!
    俺に…貸せぇぇぇええええええええええ!!!」

省2

[619]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:28:51 ID:JmEKMlCs
祐一「ハッ!?」

意識が鮮明になったと思った途端、目に映るは3人の少女。
それぞれ、心配そうな表情をして祐一を覗き込んでいる。

中里(♀)「祐一殿!?体は…!?」
あゆみ「せ、センパイ!?」
みなと「祐一先輩…!?」

祐一「俺は…あれ?何を…」

みなと「心配…させないでください!!この馬鹿!!」
あゆみ「守るって…いったのに…倒れてちゃ駄目だよ…先輩…グスッ…」

祐一「あぁ…ごめんな…二人共…」
省13

[620]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2012/06/04(月) 21:32:59 ID:JmEKMlCs
中里(♀)「今はまだ…かろうじて毒性を押さえ込んでいるのに過ぎぬ。
      練習するな、とは申しませぬ。ただ、少し休んでくだされ。
      じゃないと…」

あゆみ「少し横になっててください!絶対ですよ!」
みなと「(コクンコクン」

祐一「そうだな、二人に…怒られちゃうな。
   じゃあ、俺は午後イチの練習はちょっと休んでるわ…
   中里…こいつらの事、頼んだぜ。」

中里(♀)「承知した。しばしゆっくり休んでいなされ」
省9


0ch BBS 2007-01-24