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【復活の】キャプテンEDIT35【号砲】


[224]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/19(土) 21:15:42 ID:???
神奈子「……。で、どうするの早苗? 色々あっちゃってスッキリしたみたいだけど、試合はまだ続いているわよ?」

早苗「うーん、そうですね……キャプテン、キャプテン。他の皆さん、あとどれくらい付き合ってくれると思います?」

武居「さ、早苗さん……!?」

早苗と神奈子の様子に、武居は目を丸くする。ここまで自分たちを引っ張って来た二人の、諦めともとれる態度である。
これまで早苗たちを頼りにしてきた武居にとって、それは強かに堪えた。
だが同時に、武居は赤口中を預かるキャプテンである。
他の大多数のチームメイトに、精神的な限界が差し迫っているのも、理解しなければいけなかった。

武居「くっ……多分、もう限界だ。あと一点取られれば、みんなもう立ち直れなくなる。どうするつもりなんだ、早苗さん?」

早苗「そうですね――」

そして、早苗は顔を上げた。うだる様な夏の空の下なのに、まるで秋空を思わせる透明な笑顔だった。

早苗「――折角ですから、やれるところまでやっちゃいます! 中学最後の思い出が、尻尾を振ってスゴスゴ帰るだけってのは、
私の性に合いませんからね!」

武居「……ふっ」

神奈子「ぷっ、くくく……」

悪びれもせずに言い切る早苗に、神奈子たちは思わず吹き出してしまった。
負けるのは確定。これ以上、追いすがるのは不可能。そんな状況で、勝ちを度外視して最後までプレイするというのだ。


0ch BBS 2007-01-24