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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[165]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2012/05/29(火) 23:07:42 ID:???
大前「(と、思わせた所で――)……そこォ!」
浜「!? 今だ、飛――なにィ!?」
声を上げながら芝を蹴った浜は、目を剥いた。
上を通す、絶対に上を通すのだと思っていた大前のシュート。その軌道、実際は真逆の、
実況「ああっと!? 大前くん、ここは相手の足元すれすれを通したァ!」
股の間をすり抜ける様な、低めの弾道。清栄のDFたちは、四人揃って綺麗に裏を掻かれてしまう。
松山(TV観戦中)「俺の技だ! ……っていうわけでもないか、ちょっと浮いているし」
桜田「し、しまった!? 誰も止めに行けないっ!?」
長谷部「……いや、俺がいるっ!」
一人、このコースを読んで追いすがるものがいた。
清栄の正ゴールキーパー長谷部。中学生活のほとんどを、大前ら鳴紋攻撃陣の引き立て役とされていた男。
その彼が、この大一番で大前の狙いを看破したのである。
長谷部「俺だってなあ、一年から清栄のスタメンだったんだ! それが三年間、お前に負け通しで堪るかァ!」
舟木「おお、やったか長谷部!」
浜「今まで見たこと無いくらい強気だ! 吹っ飛ばし技じゃないからか!?」
ついに長谷部は、大前のシュートコースにその拳を割り込ませ――
ピィイイイイイイイイイイイっ!
――たと同時に、得点を告げるホイッスルが鳴った。
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0ch BBS 2007-01-24