【行く者】キャプテンＥＤＩＴ36【残る者】

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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票

[518]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2012/06/02(土) 22:24:48 ID:???
やす子「あー……これじゃあ、ミーティングにはならないわね。
まあ、この点差だと後半は流すことになりそうだし、個々の反省点もまた後日に回そうか」

大前「……ですね。前半はいつもより動き回ったってのもありますけど、前半は色んな事が起こり過ぎた所為か、無性に疲れました」

やす子「まさか金成があんな形で試合からドロップアウトなんてね。
あの追い詰められたような精神からすると、やっぱりアイツが下剤を盛った犯人なのかしら？」

雪村「だとしたら、皮肉な話ですね。一年の秋、南葛に負けて全国の壁を知ったから、自分を鍛え直してきた、って、
行ってたんですよアイツ。それをこの中学三年の夏、最後の最後で投げ捨てて、結局、策に頼っちゃたんだから……」

そう言うのは、小学生時代から続く因縁に、最後まで満足のいく形での決着を得られなかった雪村。

浅村「……どうするつもりだったんスかね、あの人？　もし俺たち全員が策略に嵌って、満足に動けなくなって、
それで清栄が全国に行ったとしても――また二年前の様に、全国の強豪に負けるのがオチっス。
あの悪知恵の利く金成が、それに気づかなかったとも思えないんスけど……」

やす子「あるいは、それを見失う程に焦っていたのかもね。自分の思った様な結果が出ず、勝つことが出来なかったことに」

控室の中に、しんみりとした空気が漂う。他の部員たちが立てる喧騒が、何処か遠い。
それを振り払うかのように、飯地は大きく手を叩いた。

やす子「……ま、それを考えるのは後にしましょ！　今は後半に備えて、しっかりと体力を回復させること！
菱野ちゃん、準備できてる？」

菱野「あ、はいっ！　只今お持ちいたしますわ！」

言いながら、パタパタと足音を立てて駆け寄ってくる菱野。

前次写

0ch BBS 2007-01-24