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1- レス

【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】


[769]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 20:06:35 ID:???
実況「なお、VTRをスロー再生したところ、インパクトの瞬間、新田くんが僅かに遅れて蹴っていました!
この得点は新田くんのゴールと記録されます!」

新田「よっしゃあ! 俺が、この俺がっ! 森崎からゴールを奪ったぞォ!」

アナウンスの内容に、新田が拳を突き上げる。小躍りせんばかりの喜びようだった。

新田(見たか! 俺が元SCの正GKから、中学最強のGKから、ゴールを奪ったんだ!
結局森崎に通用していなかった大前のヤツや、翼さんの陰に隠れている様な南葛中の連中とは違う!
俺が、日本一のストライカーなんだよっ!)

中山(はしゃぎすぎだぞ新田。やれやれ。若さというのも善し悪し――)

新田の有頂天な様子に苦笑を閃かせかけた中山。
だが、次の瞬間には肌を粟立たせて硬直してしまう。

森崎「……ったくよぉ。どう取り返したもんだかなあ、この凡ミスは」

中山(――森、崎? なんというプレッシャーだ! 失点が、逆にこの男に火を着けてしまったか!?)

凄惨な笑みを湛えながら、ゴールに収まっていたボールを拾い上げる森崎の姿に、中山は慄然とした。
その姿から感じる気迫は、先程までの中山との勝負を楽しんでいた時より、余裕の風情でセービングを披露していた時より、
なお選手としての危機感を刺激させられる。

中山(俺としたことが、失念していたな。この森崎相手に、一点を取っただけで何を勝った気になっていたんだ?)

思えば、小学生時代の森崎に失点は付き物だった。特に明和FCとの一度目の対戦などは、惨憺たるものである。
だが、点を取られる度にそれ以上にやりかえし、雪辱を果たし続けてきたからこその南葛SCの日本一だったのではないか。
それを一番近くで見ていながら、不覚にも忘れていたという事実。その過去を思い出した中山は、改めて気を引き締める。

中山「……戻るぞ、新田」


0ch BBS 2007-01-24