※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】


[811]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/08(金) 02:14:33 ID:???
翼が放ったのは、ドライブシュート特有の高空に舞い上がる様な軌道ではなく、弾丸性の直進シュート。
その軌道に一条は安堵を覚えるが、同じドライブシュートの使い手である大前は、掌が汗ばむのを感じていた。
間違いなく、翼のフォームはドライブシュートと同じものであったはずだった。
そこから生じる違和感が、不安を生む。
そしてそれは、あっさりと現実のものとなる。

一条「大丈夫だ! このシュートは枠を外――」

安堵の息を吐いた一条の眼前、ゴールマウスを外した角度でボールが急激に斜めに落ちボールが地面を叩いたかと思うと、

一条「――……えっ?」

鋭く跳ね返ってサイドネットに突き刺さった。
この間、キーパー一条並びに大友中一同、一歩も動けず。

――テン、テン、テン……っ。

ゴールの中でボールがバウンドする音が響く。
無論、そんな小さな音をテレビが拾うはずは無いのだが、大前ら鳴紋中の選手たちは、それをまるで直に耳にしたように聞いていた。

――ピョロ、ピ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイィ!

審判が一度吹きそこなった笛を高らかに響かせるとともに、止まっていた時間が動き出す。
これは夢でも幻でも何でもない。現実で、たった今、起こっていることなのだと思い知らせる様に。



南葛中 1−1 大友中



0ch BBS 2007-01-24