※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[830]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2012/06/08(金) 02:43:49 ID:???
中山「ハァハァ……森崎を……森崎を止めなければ……。
いや、待て……直前でシュートと見せかけてパスに切り替える可能性もあるぞ……。
サイドに駆け込む選手もチェックしなければ……。
右サイドには翼が開いていて……左サイドには……中里がオーバーラップしているな……
うう……駄目だ。ついに目も霞んできやがった……中里が二人に見える……」
中里(な、中山……? 何故拙者のことをそんな顔で見るのでゴザルか?)
小田「な、中里!? お前、今二人いなかったか!?」
中里「なにィ!? ……き、気の所為でゴザルよ!(危ない、ついいつもの癖が出ていたか!)」
中山「そうだよな、気の所為だよな……こうなったら、サイドの選手は考えずに俺は森崎を止めることだけに専念しよう……。
それが限界だ……。
なんとしても……俺の意地にかけても、森崎だけは……森崎だけは止める……!!」
平岡と只見はまるで相手にならない。
浦辺と新田はスタミナが切れて足が止まっている。
なんとか岸田と西尾が時間を稼いだ隙に追いすがり、森崎を止める。
それだけを決めて中山はゴール前に走る。
中山「森、崎……は、早いな……お前、いつの間に足までそんなに早く……」
……遠い。
僅か80m。味方ゴール前までの距離が、信じられないほど遠い。
復帰の為に走り込んだ距離の、それこそ何百分の一かの距離を、のろのろと詰めていく。
何とかのパラドックスの様に、前を行く相手を捉えられる気がしない。
あまりにも時間が掛かり過ぎて、自分が何のために走っているのかも忘れそうだった。
その度に、焦がれ続けた相手の背中に、目的を思い出す。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24