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【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】


[912]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/23(土) 23:24:35 ID:???
〜会場内・自動販売機コーナー〜

そんな訳で控室を出て自販機の置かれたコーナーに出た大前。
試合中に控室から出ても良いのだろうか? ……いや、深く気にしてはいけない。
原作漫画でも奇しくも東一中戦で翼が怪我をこっそり治療するためにどこかに出ていたし。

大前「……さてと、何を買おうかな? 菱野さんにも何か買ってあげたいし、監督のリクエストも聞いてあげようか、な――?」

と、独り言が思わず途切れてしまう大前。
自動販売機コーナーにいた先客の姿に、思わず身動きが止まってしまう。

三杉(……やっぱり缶だのペットボトルだのに入っている紅茶は駄目だな。チープさが否めない。
うぅむ、スポーツドリンクくらいで手を打っておくべきだっただろうか……)

少し不機嫌そうに安物の缶入り紅茶を舐める姿も、不思議と高貴な佇まいになる少年。
三杉淳。大前にとっては苦い思い出となる小学生時代に、一度だけ道が交差しただけの、だが忘れ難い選手である。

大前(な、なんで三杉がここにいるんだ!? 武蔵中は予選で敗退したはずだし……純粋に観戦か?
いや、でも、大宮サッカー場でやってる南葛戦じゃなくて、どうして陸上競技場の方に?)

戸惑う大前を余所に、まるで味に見切りを付けた様に缶から口を離した三杉が顔を上げた。
三杉は一瞬、不自然なものを見た様に眉を上げたが、すぐにニッコリという擬音が良く似合う笑みを浮かべる。

三杉「やあ、久しぶり……というのも、おかしいかな。言葉を交わすのは今日が初めてだったからね」

大前「え?(な、なに? もしかして、その言葉は俺に向かって掛けているのか?)」

三杉「ん? どうしたんだい、そんな戸惑った様な顔をして。ああ、もしかして僕の事は忘れていたのかな?」

そんな訳は無い。あの試合の事は、百年経っても忘れられそうにない。
あんなに大前が何も出来なかった試合は、それこそ去年の南葛戦か、一年の時の練習試合くらいだ。


0ch BBS 2007-01-24