【全力で】ライ滝第二三話【ＭＡＫＥ！】

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【全力で】ライ滝第二三話【ＭＡＫＥ！】

[737]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2012/08/23(木) 00:00:58 ID:???
B：俺は生田（仮）に入って仲間と団結して戦う強さを知った。だから味方を駒のように使う奴について行く事は出来ない。それが理由だ

滝（少なくとも中学を出るまでは若林の事を嫌ってはいなかった。
　　となると俺がこうなった原因は高校にあるわけだが……ああ、そういうわけか）

　冷静に自分が今の状態に至った結論を振りかえっていた滝は、やがて一つの結論にたどり着いた。

滝「なあ井沢。俺は今の学校でサッカー部をやってきて痛感したんだが、
　　やっぱりサッカーってのは11人……いやベンチも含めた全員が団結してやる物だと思うんだ。
　　ウチの奴らにはいつも偉そうなのとか口の悪いのとかもいるけど、
　　そいつらも含めて全員が全員を信頼出来ている。サッカーでもそれ以外の事でもな。
　　俺達がここまで来れたのはそういった信頼関係があってこそだと思うんだ。
　　――だから若林みたいなDFも信用できない味方を駒みたいに使う奴には俺はもうついて行く事は出来ない」

　今自分がここにいるのは生田（仮）の仲間を信じ共に歩んで来た結果である。
　そういった味方を信頼して戦う強さを知ったからこそ、唯我独尊である若林に対して嫌悪感を抱いた。
　これが今までの事を振りかえって滝が確信した理由である。

井沢「……」

　この滝の言葉に井沢は少しの間ポカンと口を開けていたが、やがて呆れたようにため息をついた。

井沢「ハァ……理由は分かったけどさ、お前松山みたいな事言ってるぞ。現実が見えてないっていうか……
　　　お前がサッカー部をそういう方針で盛りたてて行くのは構わないけどさ、代表に選ばれた後はどうするんだよ。
　　　仲間が皆信頼し合う関係、なんてもんが全日本でやれるわけないのはお前だって分かるだろ？
　　　若林さんだけじゃなくて全日本のキャプテン候補は皆一部の友人を除いて味方を駒としか見ちゃいないんだから。
　　　仲間を信じられない若林が駄目、ってんなら全日本のキャプテン候補は全員が駄目って事になるんだぜ」

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0ch BBS 2007-01-24