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【全力で】ライ滝第二三話【MAKE!】


[863]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2012/09/04(火) 00:53:22 ID:???

アル(シュン・ニッタ。コーチの目に留まる程の才能の持ち主……今後の為にもどれくらいの実力を持っているのか確かめてみたい)

 そしてあわよくばここで……と何事か考え込んだ末、アルは一緒にサッカーの練習でもしないかと新田に話しかけようとする。

アル(……いや待て。初対面でいきなり「サッカーやろうぜ!」と誘って果たして了承が貰えるだろうか。
   ただ断られるだけなら良いけど万一悪印象を与えてしまった場合今後に支障が出てしまう可能性が……)

 だがその直前、アルはふとこんなネガティブな事を考えてしまい新田へと話しかけるのを躊躇してしまう。
 なおこの時の新田が焦燥感に駆られていたのは上記の通りであり、もし練習に誘っていれば一発OKが貰えた事をここに追記しておく。

アル(そうだ、この先にだってまだチャンスはあるはず。ここで焦っちゃ元も子もない。いきなりサッカーに誘うのは止めておこう。
   だとするとここは……そうだ、フレンドリーにお茶にでも誘って好感度アップ! この流れで行こう、うん)

 当然アルはそんな事を知る由もなく、しばしの思案の末に何故か新田をお茶に誘おうという結論に至るのだった。
 どう考えてもサッカーの誘い以上に警戒されるプランなのだが、そこに気付かないのは人生経験の浅さという事にしておいて下さい。

アル「(よーし、そうと決まれば早速行動だ!)君! ここで会ったのも何かの縁だ! 突然だけどこの後僕とお茶でもどうかな!」

 行動方針を決めた所でアルは即行動に移り、そんな事を言いながら新田の座っていた方に視線を向ける。
 どう考えても同性の相手に向けて使う誘い文句ではなかったが、そこに気付かないのは人生経けn(ry
 ――と、ここまでやった所でアルは一つの事実に気が付いた。

二三「……」

アル「……」

 先程アルが考え込んでいる内に既に新田は席を後にしており、アルが視線を向けた先にいたのは帰り支度をしていた二三だった。
という事にである。


0ch BBS 2007-01-24