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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】


[139]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/20(金) 23:41:59 ID:???

黙りこむミュラーは三杉の言葉を暗に肯定しているように思われた。

三杉「…戦えるかも知れないと言ったら?」

ミュラー「!?」

それまで伏し目がちであったミュラーが突如として顔を上げ、目をカッと開いた。
今ほど呟いた三杉の言葉が彼にとって重要であった事は雄弁に示されていた。

ミュラー「ハンブルガーと試合できる機会がある…と? プロ4部チームに過ぎない我々が?」

三杉「ああ。 …まだ、綱渡りのような細い道かも知れないけれどね。」

ミュラー「…詳しく聞かせて貰いたいものです。」

三杉「近々、ブラジルの名門クラブであるサンパウロと試合を出来る可能性があるんだ。
    僕らの為に、裏でそういう取り計らいをしてくれている人たちが居て…ね。」

ジョアン、フィッツウォルタ、バンビーノらの顔が三杉の脳裏に浮かぶ。
更には失踪したヴィットーリオ・トレイゼ・ゴーリやエムスカ・ジェニオ・ジャーニ・ラピュタ評議員…
自分達が周囲の人間の尽力によって夢を永らえている事実が三杉の胸を締め付けた。

三杉「…もし南米の雄であるサンパウロ相手に互角以上の勝負が出来たら、
    欧州のビッグネームであるハンブルガーがこちらの試合要請を受ける可能性は高い。
    ついでに言えば、うち(ヴィオラ)の上の方もその気が満々であるみたいだ。」

ミュラー「………なるほど。 確実ではない、しかし道はある…。
      そしてその為には、前提として先ずサンパウロに勝つ事が求められる…と。」

三杉「そういう事だ。」


0ch BBS 2007-01-24