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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】


[338]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:58:15 ID:???

だがそれでも、ミハエルにはサッカー選手としての大きな後遺症がいまだ残っていた。
それは損傷の激しかった軟骨を接ぎ合わせた大手術による代償…
膝関節の可動域が狭まり、かつて身に付けたボールタッチ技術の一切を喪失してしまった事である。
ゆえに以前持っていた感覚を捨て去り、新たな技術構築を求め続けているミハエル・ドノヴァンだが…
スパイクに吸いつくようなタッチは取り戻せておらず、シュート性のキックもゴールを脅かせる威力がない。

特に元々キック力がある訳ではなかったミハエルにとって、関節の可動域が狭まった事は絶望的と言えた。
蹴り足のバネ係数の低下…単純な威力は言うまでもない、ボールに回転もかけ辛くなっている。
無理に回転をかけようとすれば、今度はコントロールが覚束なくなる始末…
無数にあるバラの品種になぞえ、変幻自在の回転やチェンジ・オブ・ペースで相手を幻惑したローズ・バスター。
もはやミハエルはそのようなシュートは到底放つ事が出来なかった。

ミハエル「(…けれど、それならそれでやりようもありマス) 何故ならボクは… 大 天 才 ですから!」

現在に至り、ミハエルはようやく過去の技術と本当に決別する覚悟が完了した。
どれほど過去に固執しても、出来ない物は出来ないのだと受け入れたのである。
彼の心を切り替えさせる切っ掛けとなったのは、ミラン戦で思い付き、ぶっつけで披露してみせたローズピルエット。
自身を一個の軸と化し、身体を独楽のように回転させたヒールショットなら、膝関節とキック力に影響しなかった。


0ch BBS 2007-01-24