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1- レス

【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】


[446]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:02:43 ID:???

三杉「(よしっ、これで…)ふぅ、届いた。」

子供「わぁ、やったー!」

三杉は5m程の高さまで登り、腕を伸ばして見事目的の風船を回収してみせた。
眼下では子供が満面の笑みで飛び跳ねているのが見え、三杉は口元を綻(ほころ)ばせる。
貴公子として云々以前に、あのような笑顔を見られたならば、慣れぬ木登りをした甲斐もあったと思えた。

三杉(さて、後は無事に地面へ降りて任務完了といこう。)

ここまで登ってきたのと反対に、下へ下へと降り始める三杉。
しかしこれが中々難しかった。
木登りは一般的にも登るより降りる方が難しいと言われているが…
今の三杉は片手に風船の紐を巻き付けており、またその風船自体が木の出っ張りなどに引っかかって
割れたりしないか注意を払っている状態……難度としては登る行為より遥か高い物となっていた。
それでも少しずつ、ゆっくりと下を目指していたのだが…

ズルッ

三杉「あっ!」

叫んだ時には遅かった。
風船の紐を巻き付けていたのと逆の手が、幹のくぼみを掴み損ねてしまった。
背中側へ倒れ込まないように支えていた手が離れ、三杉は背中から地面へと真っ逆さま!
『しまった』と反射的に思いながら、三杉はせめて後頭部から落ちないようにと足も木から離して受け身を狙う。
突然の身の危険であったが、意外と反応できる物だと自嘲しながら…。


0ch BBS 2007-01-24