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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】


[844]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/12(水) 13:32:49 ID:???

――15分ほど走った所でバスは停車した。
目的地であるエスタジオ・ド・バカエンブーへ到着したのだ。
サンパウロの中心街にデンとそびえるこのスタジアムは、サンパウロFC所有のものではない。
バカエンブーは市が所有する多目的スタジアムである。
ビッグクラブであるサンパウロFCは本拠地モルンビーにスタジアムを所有しているが、
収容人数8万人と大きすぎる為、今回は半分弱規模のバカエンブーで行われる事になったのだ。

三杉「…と言ってもこの規模か。 アルテミオ・フランキ(ヴィオラの本拠地)より大きいくらいだ…
    流石は世界一のサッカー大国と思うべきかな。」

降車して目の前のバカエンブーを見上げつつ、三杉はこの国のサッカーへの深淵に舌を巻く。
ただ、そうは言っても諸手を上げて降参などと考えるつもりはない。

オジオ「市内にはあと二つも大きなスタジアムがあるらしいよ。」
ダラピッコラ「うへえっ、マジかよ!?」
ミュラー「流石はブラジルという事ですか。」

三杉「ふふ、そうウンザリとする事も無いさ。 確かに国としての力の入れ具合は、ブラジルが
    世界一かも知れない。 けれど戦術面やマーケットの大きさはセリエAが世界一…
    設備の規模や数の差が戦力の決定的な差でない事を、この都市の人間に教えてやろう。」

ミハエル「フフン。」
ブンナーク「へっ、その通りだぜ。」

同じように圧倒されつつある仲間達を、三杉は自らの言葉によって鼓舞した。
ミハエルやブンナークといった強気な選手達もこれに同調し、チームの雰囲気を押し上げる。


0ch BBS 2007-01-24