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【最強DF】キャプテンEDIT39【決定戦】


[166]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/18(水) 01:03:29 ID:???
薄壁一枚隔てたところ、窓の向こうには、一糸纏わぬ菱野の姿がある。
湯煙に包まれた白い肌が、微かに紅潮して鮮やかに染まる。
その想像に、若い身体は否応なく反応し……、

大前「……って、いかんいかん! 何をふしだらなことを考えているんだ俺は!?
菱野さんが困っているから、何とかするためにここにいるんじゃないか! その俺が犯人と同じような思考になってどうする!?」

思わず頭を抱え込んでしまう大前。
ふしだらも何もその一線先まで突っ走った男が、今更何をと思われるかもしれない。
だが、大前もまだ若い。ましてや最近は全国大会に備えて激しさを増す練習などに忙殺されていたのである。
そんな状態で、愛しい恋人の艶姿と指呼の距離に置かれてしまえば、結果は一つ。生殺しだった。

菱野「お、大前さん? どうかなさったんですか、急に声を上げて」

大前「な、ナンデモナイデスヨー?」

菱野「? それならいいのですが……」

大前(お、落ち着け。落ち着くんだ俺。素数を数えて落ち着くんだ。羊が一匹、羊が二匹。
はんにゃーはーらーみっだーかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ……)

口の中でブツブツと唱えて、とにかく気を鎮めようとする大前。
しかし、どうしても壁の向こうの光景が気になる。

大前(……ゴクリ)

気にしまい気にしまいとしても、どうしても視線は壁に設えられた小さな窓の方を向いてしまう。
湯気で曇った硝子の向こうには、遥か遠き理想郷が。
その誘惑に対して大前は――


0ch BBS 2007-01-24