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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[164]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/06(月) 19:21:36 ID:???
***


「……冗談だよな?」

夢から醒めたように呆然と、ネイが呟く。

「はは……何あれ。バトゥのタタール軍? それともアレキサンダー大王のマケドニア?」

引き攣ったように笑うのはジェトーリオである。
いずれも伝説と化した軍勢の名を挙げるその口調は、冗談じみた色を帯びさせることに失敗している。
彼らの眼前で展開されたのは、それほどに非現実的であった。
誰に話したところで酔漢の戯言と、あるいは戦場帰り特有の誇張に満ちた武勇伝と一笑に付されるような、
そんな荒唐無稽な精強を彼ら、トロサ騎士団は見せつけていた。
しかし、

「―――浮き足立つな!」

腹の底に響くような一喝は、森崎だった。



0ch BBS 2007-01-24