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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[205]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/08(水) 19:42:10 ID:???


「……第二分隊、追従してきません。現状で待機する模様です」
「そうか」

伝令の報告を受けたトニーニョが告げるのにも、ヤング・マジョラムは小さく頷くだけである。

「宜しいのですか!? 督促を出した方が……」
「構わん。奴も隊を預かる男としての、熟慮の上だろうさ」
「……しかし、それでは我が隊は、」

眉根を寄せるトニーニョを片手で制して、ヤングが暮れゆく空を見上げる。

「我が隊、か。お前は少し入れ込み過ぎる。悪い癖だな」
「……」
「なあ、コンセイソン」
「……?」
「お前に一つ、頼みがある」

雲一つない茜色に照らされる古強者の、その顔に秘められた覚悟を知る者は、まだ誰もいない。


***



0ch BBS 2007-01-24