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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[252]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/14(火) 00:24:16 ID:???

「ヤング……よもや貴様と刃を交える日が来ようとは、な」

陽光の灼熱を映したような真紅の鎧に身を包んだ男が、呟く。
ハンガリア人に特有の緑がかった黒髪の下から覗く瞳は、鷹の如き鋭さで眼前の部隊、
その先頭に立つ男の姿を捉えていた。

「子飼いの兵……よくもこれだけ削ってくれたものだ。狼の牙、鈍ってはいないか」

重い口調とは裏腹に、口元に浮かぶのはしかし、笑みであった。
敵を前に口角を吊り上げ牙を剥く、肉食獣の笑み。
ヤングを狼と呼ぶこの男もまた、獣である。

「あの日に違えた道の行く末……今日ここで確かめてやる! 全軍、正面敵部隊に突撃!
 俺に続け!!」

その背丈ほどもある長大な槍を掲げた男が号令するや、周りの兵が雄叫びを上げる。
全欧最強の一角を担う傭兵団の、突撃が始まった。


***


0ch BBS 2007-01-24