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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[326]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/08/22(水) 00:43:58 ID:???
焼けるような土の匂いと、骸から流れ出した血の臭気とが入り混じり、
噎せ返るように濃密ないくさ場の空気を形成している。
その中心に聳え立つのは、一本の槍だ。
天を衝くが如く屹立した、片刃のグレイヴ。
その傍ら、半ば槍と一体化しているかのような静謐に身を置くのが、セイル・ネクセラリア。
真紅の鎧を血の褐色に汚しながら、揺らぐこともなく立つ益荒男である。
「……待たせたな」
そのネクセラリアの前に、男が一人、進み出た。
胸甲から腰当、脛当に至るまで泥に汚れ、無精髭に土気色の顔、そして乱れた黒髪の下には
そこだけが爛々と輝く瞳。
戦士、であった。
右手は両刃の長剣を抜き放ち、空いた左の腕には円盾を着けている。
「名を聞こう」
「―――ドルファン陸軍、外国人傭兵大隊第二分隊長、森崎有三」
応えた男が剣を翳し、続けた。
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0ch BBS 2007-01-24