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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[340]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/08/23(木) 00:02:13 ID:???
想定したであろう打撃位置よりも幾分か前での防御で芯をずらしたとはいえ、
円から円に動きを繋ぐのが洋の東西を問わず長柄の基本である。
自ら流れを切るような僅かな停滞など、熟練の槍遣いには考えられぬ。
考えられぬそれをもたらす程に、眼前の男、ネクセラリアの傷は深いのだった。
(なら……!)
下からの槍を半歩を退いて躱した森崎が、その後退に伴う回転を利用して繰り出したのは上段、
敵の顔面を強襲する横薙ぎの剣である。
「……っ!」
常であれば陽動にもならぬ大振り。
しかし相手の動きが案の定、遅い。
辛うじて、といった風に身を反らしたネクセラリアを、森崎の脚が襲う。
爪先に鉄板の埋め込まれたブーツが、真紅の鎧の隙間を狙って伸び、抉るように食い込んだ。
「……ぐ、ぬ……!」
思わず呻き声を上げて、ネクセラリアが後ずさる。
ずるりと抜けた、森崎のブーツの先に鮮血がへばりついた。
鎧の下は、血袋も同然の有様のようであった。
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0ch BBS 2007-01-24