※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[382]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/08/24(金) 02:43:17 ID:???
「ちィ……ッ!」
低い姿勢のまま、森崎が剣を横に振るう。
ネクセラリアの膝を狙った一閃は、しかし虚しく空を切る。
代わりに降ったのは、骨を砕くような突き降ろしである。
たまらず転がった森崎の脇を石突が抉り、大地を穿った。
二撃、三撃、必死に転がる森崎が、ついに槍の間合いを抜ける。
「……!」
回転の勢いのまま飛び起きた森崎が闇雲に翳した剣に、重い衝撃。
案の定、追撃が繰り出されていたのだった。
しかし今度は先ほどよりも間合いが遠い。
一度止めた突きが、払いに繋げられる距離ではなかった。
槍が、一旦引かれる。
「……それが本気、かよ」
ぜぇ、と乱れた呼吸の向こう、腹の奥から競り上がるようなものを無理矢理に飲み込んで、
森崎が声を出す。
見た目は、無傷。
泥にまみれ、鎧は傷つき、体に開く風穴と隣り合わせの、無傷であった。
そんな森崎に、
「……く、くく」
思わず、といった風にネクセラリアが漏らしたのは笑い声である。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24