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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[409]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:44:48 ID:???
では参りましょウ、とやはり訛りの強い語尾でそう告げたルーカスが踵を返して歩き出すのを、
森崎が慌てて呼び止める。

「ちょ、ちょっと待て! 待ってくれ! 王城!? 軍の本部から呼び出しがかかってるってことか!?」
「ハイ、その通りデスが、何か?」

事も無げに言ってのけるルーカス。

「何か? じゃねえよ! 今更責任問題ってか!? 勘弁しろよ、おい!」

森崎が泡を食ったのも無理はない。
先の大敗を受け、騎士団では第二・第四大隊長が共に更迭の憂き目にあっている。
その段でいけば、分隊長という低い役職とはいえ部隊責任者である森崎が王城に呼び出されるということは
何らかの責めを負わされるものと考えるのも自然であった。

「責任? あー……責任といえば、責任デスが……」
「……!」
「ユーゾー・モリサキ。編成部はイリハ会戦の結果を受け、アナタに―――」
「アーアー、聞こえなーい!」

耳に手を当てて抵抗する森崎。
そんな森崎の様子に怪訝そうな顔をしたルーカスが、告げる。

「アナタに、外国人傭兵大隊の隊長就任を要請いたしマス」
「アーアー……へ?」

きょとん、とする森崎に、ルーカスが小さくため息をついて首を振り、
まるで幼子を諭すように繰り返す。

「ですかラ、アナタに新隊長を務めていただきたいのデス、モリサキ」
「……なにィ!?」



0ch BBS 2007-01-24