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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[447]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:56:42 ID:???
「いや……それが、基本、まだ何もしてねえ」
「なにィ!?」

驚愕するネイに、森崎が困ったように告げる。

「人員と物資の確認、それからルーカス大佐の持ってきた書類にサインして……ってくらいでよ。
 他の教官たちは上の雇いだから、とりあえずヤングのおっさんの頃と同じように、つー感じかな。
 正直、隊長室なんて部屋だけあてがわれても、何していいのかわかんねえんだよ」
「……まあ、俺らもヤング教官が普段どんな仕事してたのか、よく知らねえからなあ」

しみじみ言う。

「ルーカス大佐もそこら辺、補佐してくれるヤツを寄越すとは言ってたけどよ……」
「まだ来てないのか?」
「……『こちらも色々てんてこ舞いデス! もうちょっと待っててくだサイ』だとよ。
 ま、俺ら外様が後回しにされるのは慣れてるけどな」

肩をすくめる森崎。
わかるぜ、とその肩を叩いたネイが、ふと続ける。

「ていうか、代わりの隊長ってのはてっきりまた騎士団から派遣されるんだとばっかり思ってたぜ」
「俺もそう思ってたんだけどよ」

頷いた森崎が、

「ルーカス大佐が言うには、イリハの件で上は相当揉めてるんだと」
「負け戦の責任のなすりつけ合いだろ?」
「まず、それだ」
「他にもあるのか?」
「いや、ドルファンと向こうさんじゃ、同じ一個大隊でも規模が違いすぎるってんでよ。
 平時ならそれでも誤魔化しは効いてたが、戦場に出ちまうと、な」
「あー……」


0ch BBS 2007-01-24