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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[460]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:41:07 ID:???

*D26.8月 「気のいい見習い騎兵」森崎有三
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『overreach yourself』



「オウ、そこを行くのはモリサキさんではありませんカ!」
「げっ……」

石造りの白い町並みは、照り返しで道行く者をじりじりと焼く。
夏も盛りの昼下がり、汗を流しながらキャラウェイ通りを歩く森崎の耳に飛び込んできたのは陽気な声である。
ここ一週間ですっかり聞き慣れた感のあるその声の主を瞬間的に脳裏に浮かべて、思わず顔をしかめる森崎。
振り返れば、果たしてそこに立っていたのはバウミール・ルーカス。
軍部と傭兵大隊を繋ぐ役職にある男である。

「ちょうど良かったデス。これからそちらに伺うところでシタ」
「ルーカス大佐……今日は休みのはずだぜ」
『相変わらずヘンなカッコだね、このオジサン』

露骨に嫌な顔をする森崎の肩を親しげにバンバンと叩く男の服は、どこから調達したものか、
炎天下にもかかわらず長くぞろりとしたガウンのような上着を羽織っている。
大きく前の開いた上着の下には、どうやら軍服を着込んでいるように見えた。
ピコの漏らす通り、目にする度に頭を抱えたくなるような珍奇な服装のセンスは
今日も存分に発揮されているようだった。

「HAHAHA、管理職に休日なんてあってないようなモノですネ。それと、モリサキさん」
「……何だよ」

おそろしいことをさらりと言ってのけたルーカスが、森崎が身構えるのへ、ずいと迫る。


0ch BBS 2007-01-24