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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[465]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:46:16 ID:???
「あ、ごめん、つい!」
ぎゅう、と胸に抱えていた森崎の頭を慌てて解放した陽子が、小さく舌を出す。
茶目っ気のある仕草が意外と似合っている。
「ほら、ちゃんと名前呼んでもらえるのってすっごく久しぶりだし、……やっぱり嬉しいから。
お姉さん、調子に乗っちゃった」
もしかすると、それほど歳は離れていないのかもしれない。
そんなことを考える森崎の前で居住まいを正した陽子が、改めて礼をする。
「貴方の隊の酒保を任されたのも、素敵な縁ね。今後とも許商会をご贔屓に、森崎くん!」
「ああ……こっちからも頼むぜ、陽子さん」
答礼を返す森崎の前に、
「で、早速だけど」
どこから出したものか。
ぴらり、と陽子が差し出したのは紙の束である。
「え……?」
「はい、じゃまずこれ、目を通してみて?」
「あの」
「ちゃんとした数字は後で出すから、今はこんなざっくりした書面でごめんね」
「いや、その」
ざっくりした、というわりには異様に分厚い紙束を押し付けられ、目を白黒させる森崎。
「これがこっちでざっと出した、不足してると思われる物資のリスト。でこっちが見積り、
ここからここまでが去年の納入実績で、こっちは大隊の予算と突き合わせた今後の提案書……」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ!」
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0ch BBS 2007-01-24