※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[466]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:47:17 ID:???
慌てて陽子を押しとどめる森崎。

「あら、どうしたの?」
「いきなり言われても何がなんだかわかんねえよ!」

悲鳴のような声音で抗議する森崎に、しかし陽子はしれっとした顔で言う。

「このくらいの書類仕事はサクッと片付けなきゃダメよ。
 これからはこういうこと、貴方が全部やっていかなきゃいけないのよ? 隊長さん」
「いや……でもよ、物事には手順とか、修練とか、な」

しどろもどろに言う森崎。
その様子にくすりと微笑んだ陽子が、森崎の手から紙束を取り上げた。

「うふふ。ま、新米隊長さんに免じて、今日はこの辺で勘弁してあげる」
「助かるよ……」

胸を撫で下ろす森崎に、しかし陽子の追撃が待っていた。

「じゃあ明日、改めて隊長室の方へお邪魔するわね」
「なにィ!?」
「再見、また明日♪」

わざとらしく中華風の別れを告げると、陽子は振り返りもせずに去っていく。
その迷いのない足取りは、雄弁に再訪を告げていた。

「オウ、待ってくだサイ、許小姐! 私もご一緒しマス!
 それではモリサキさん、明日から頑張ってくださいネ」

それまでニヤニヤと森崎たちのやり取りを眺めていたルーカスが言って走り去るのへ
適当に返事を返しながら、森崎は暗澹たる気持ちを抱えて歩き出すのだった。


0ch BBS 2007-01-24