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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[467]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:48:24 ID:???
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「うう……明日っから数字の山が襲ってくるのか……。いきなり気が重いぜ……」
『あはは、まあ頑張ってね』

くるりと舞う相方に返事も返さず、とぼとぼと俯いて歩く森崎の目には周囲の光景が映っていない。
もしきちんと周りを見ながら歩いていれば、あるいは違う未来が待っていたかもしれない。
だが今この時、森崎に待っていたのは甲高い呼び声とふわりとした感触であった。

「―――お兄ちゃんっ!」
「うおぅっ!?」

唐突な接触に奇妙な声を上げて飛び退こうとした森崎だったが、しかし左腕に絡みつく
人肌の温もりは離れない。
視線を下ろせば、ふわふわと鼻先をくすぐる蜂蜜色の髪が目に入る。
その髪の主に思い至って、森崎が思わず天を仰いだ。

「ロリィ……。お前、いきなり何してんだ!」
「えっへへ〜。お兄ちゃん見つけたから、走ってきちゃった」
「そか……」

がっくりと肩を落とす森崎。
トニーニョと共にこの少女に振り回されたのは、戦の前だったか。
苦い記憶に眉根を寄せる森崎の様子を、それでも少女は斟酌しない。


0ch BBS 2007-01-24