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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[469]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:50:25 ID:???
「あ、お姉ちゃん!」
ロリィが指差すのに振り返れば亜麻色の髪と、やや吊り上がった瞳。
レズリー・ロピカーナその人である。
しかし今日はなぜか、その鋭い瞳が右に左に泳いでいる。
「おう、レズリー。夏至祭以来だな」
「よ、よぅ、モリサキ。……無事だったみたいだな」
「ま、ちったあ怪我もしたけどな。おかげさんで、もう大丈夫だぜ」
むん、と力こぶを作ってみせれば、ロリィがわあいとはしゃいでその腕にぶら下がる。
その様子にまた一悶着あるか、と身構えた森崎の眼前、しかしレズリーは頷いただけである。
「そ、そうか。それは何よりだ。……ち、よりによって余計なときに出てきやがって……」
「……?」
目を逸らしながらぼそりと呟く、その声はよく聞こえない。
「ん? 何か言ったか?」
「な、何でもないよ! そ、それより一躍時の人って感じだよな、アンタ」
「はァ?」
いかにも唐突な話題変換に、森崎が片眉を上げる。
しかしレズリーはといえば、そんな森崎の態度を無視するように言葉を続けるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24