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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[470]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:52:34 ID:???
「戦争で大活躍だったんだってな、隊長にもなったって聞いたぜ、街の噂の的だよ」
「おい、レズリー……?」
「忙しそうだな、きっと忙しいんだろうな、うんそうだろ、この後も予定がびっしりだよな」
「いや、別に……」
「忙しいって言えよ!」
「いきなりキレんなよ……」

どうにも挙動が怪しい。
記憶の中のレズリーという少女はもっと大人びた、森崎自身にはやけに噛み付いてくるものの
どこか冷めた印象を与える存在のはずだった。

「お前今日、ヘンじゃないか……?」
「何がだよ!」

怒鳴り返すレズリー。
そういうところがだよ、と言いかけた森崎よりも早く、ロリィが口を開いた。

「お兄ちゃん、オトナはこれから『ヨルノマチニクリダス』んだよね!」
「はぁ!?」

予想外の単語に、脳内での変換が遅れる。
ヨルノマチニクリダス。
よるのまちに、くりだす。
夜の街に、繰り出す。

「なるほど……」

ようやく語意を掴んだ森崎が、見上げるロリィに肩をすくめる。

「……あのなロリィ。まだ日も高いし、そもそも今日は俺、別にそんな予定……痛ッ!?」


0ch BBS 2007-01-24