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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[472]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:54:36 ID:???
「ロ、ロリィはまだ子供だから酒場には入れないんだ。大人になってからな」
「そうなんだあ……でもお姉ちゃんとかお兄ちゃんは、いっつも行ってるんだよね?」
「そ、そうだよ。アタシらくらいになれば、もう顔パスさ。な?」
と、そこで言葉を切ってちらりと森崎に目線を送るレズリー。
額に汗の珠が浮かんでいるのは、暑さのためばかりではあるまい。
「……そういうことか」
ようやく合点がいったように頷き、小さくため息をつく森崎。
その間にも、ロリィの憧れに満ちた瞳は攻勢を続ける。
「じゃあ、じゃあ、もしかして、『いつもの』とか言っちゃうの?」
「と、当然だね」
「わあ! お姉ちゃん、カッコいい〜!」
「はは……そ、それほどでもないよ」
引きつったように笑うレズリー。
「ねぇねぇ、『いつもの』って言うと、何が出てくるの?」
「え!? ……そ、それはお前、アレだよ……お酒の、」
「お酒の?」
「えーと、ほら……」
口ごもったレズリーが、森崎にちらちらと目配せをする。
(……どうしたもんかな)
しばし逡巡した森崎が、やがて口を開く―――
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0ch BBS 2007-01-24