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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[477]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/11(火) 23:38:12 ID:???
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A 「ワインだろ。ヴァン=トルキア産の赤がお気に入りだって言ってたじゃないか」 助け舟を出す



「ワインだろ。ヴァン=トルキア産の赤がお気に入りだって言ってたじゃないか。
 ま、俺はビール党だからな。レズリーとはよく意見がぶつかるよ」

森崎がそう言うと、レズリーがぶんぶんと首肯する。

「え、あ、そ、そうだね。やっぱり赤だよ。ヴァン=トルキアの。夏だし」

そうだな、夏だな、といかにも適当に相槌を打ってやる森崎の呆れたような視線にも、
レズリーはまるで気付く様子がない。
この間の鋭さと勘の良さはどこかに置き忘れてきたのか、と内心で肩をすくめる森崎の前で
ロリィが瞳を輝かせて頷く。

「ふーん、やっぱりお姉ちゃん、オトナだね! でもケンカはダメ、だよ?」
「わ、わかったかい? じゃあ、アタシたちは行きつけの店に……」

と、森崎に目配せしてそそくさと立ち去ろうとしたレズリーの腕に、ぽすんとロリィが飛び込んだ。

「ロリィ、お店まで着いてってあげるね!」
「え……」


0ch BBS 2007-01-24