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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[488]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/13(木) 01:00:03 ID:???
***

A「なあ、どうしていつもロリィと一緒にいるんだ?」 軽く聞いてみる。


森崎の問いに、しかしレズリーは不思議そうな顔で訊き返す。

「どうして、って……何さ」
「すげえ仲、良さそうだろ。友達っていうか、もうそれこそ姉妹みたいにさ。
 趣味とか、あんまり共通点もなさそうなのに」
「……」

少女の吊り上がった目が、一瞬だけ森崎を見てから中空へと視線を彷徨わせる。

「……さあ。わかんないね、いつの間にか懐かれてたって感じだし……」
「へぇ。いつ頃から一緒だったんだ?」
「あの子が学園に入ってきてからだから……って、なんでそんなこと、知りたがるのさ」

怪訝そうな、というよりは不審げな鋭い視線が返ってくる。
日常の光景を思い出すことで、若干いつもの調子を取り戻しつつあるようだった。
思いもかけない効果だったが、緊張を解くには適した話題だったのかもしれない。
言い繕っている風には聞こえないよう気をつけながら、森崎が続ける。

「いや、お前たちってこう、個性が全然違うっていうか……性格なんか正反対っぽいだろ。
 ちょっと気になっただけだよ」
「……ふぅん」

手元のグラスを弄ぶレズリーの目は、まだ白い。
矛先を逸らせる切り口を、森崎は探す。


0ch BBS 2007-01-24