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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[489]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/13(木) 01:01:06 ID:???
「それにしたって、何で一緒にいるのか分からないってこた、ないだろ」
「そうだね―――」
ふと考え込むようにグラスを置き、カウンターについた手を顎の下で組んで、レズリーが言葉を切る。
僅かな沈黙を挟んで、レズリーが浮かべたのは苦笑である。
「アタシはほら、こんなだから」
と、肩をすくめた表情は、つい先程までとはうって変わって、ひどく大人びている。
一瞬ごとに違う顔を見せる少女という生き物に片眉を上げた森崎が、麦酒をぐびりと喉に流し込む。
「年下の子たちには、勘違いして熱を上げてくれる子なんかもいてね。
けど、なんていうか……やっぱり壁があるんだよ。向こうが勝手に作る壁がさ」
「……」
首を振ったレズリーの肩が揺れ、隣に座る森崎に、微かに触れる。
「そういう子たちが見てるのは結局、アタシ自身じゃない……アタシと同じ顔をした、何かなんだ。
近づいてよく見れば、違いがわかる。わかればアタシは、悪人扱いさ」
「悪人?」
「勘違いさせて、憧れてたアタシの、そうでなきゃならない振る舞いと違うことをして、
心にきらきら輝いてた理想像をぶっ壊すんだ。これは、裏切りってもんだろう」
「……」
視線が、絡みつく。
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0ch BBS 2007-01-24