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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[499]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/14(金) 19:10:31 ID:???
「商売上の経験、ってやつさ。そうご大層なもんじゃねえよ」
「……」
いなされた感情の渦が、潮が引くように少女の瞳から消えていく。
それでも、視線だけは森崎の横顔から離れない。
じっと、見つめる。
森崎は、見返さない。
「……」
「……」
先に口を開いたのは、レズリーだった。
「―――ロリィの話だったね」
何かを振りきるように、視線を切って言う。
「あの子にはさ……ないんだ。そういう、アタシを通して、アタシじゃない誰かを見てるって感じが。
だから、アタシにまとわりついて、アタシのことをよく知ったって、裏切られたとは思わないでくれる。
今ここにいるアタシ自身を見て、だけどそれでも、懐いてくれてる。
そういう子だから、一緒にいられる……のかな」
そこまでを言って、レズリーがふと息をつく。
僅かに空いた間に、店主が麦酒を満たしたグラスを、無言で森崎の方へ寄越した。
受け取ったその手でくい、と酒を流し込む森崎。
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0ch BBS 2007-01-24