※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[501]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/14(金) 19:12:35 ID:???
「それより、なんか面白いことないのかい」
「あんまりキョロキョロするなっての。ったく……仕方ねえな」
とん、とグラスを置いたレズリーが言う。
話題を変えてほしいと書いてあるその顔に、森崎が顎をしゃくってみせた。
「あっちの卓、見てみろ」
森崎の示した店の一角には、他とは違う雰囲気を漂わせる調度が並んでいる。
何か模様を書いた布が敷かれた大きめのテーブルや豪華な装飾を施された飾り椅子。
燐光石による間接照明の色までが、他とは変えられているようだった。
品の良い薄暗さに調節された店内に比べ、その一角だけは僅かに黄色と紅色が強い。
「……あれ、何だい?」
「カード卓だよ。この店じゃそっち系もやってるみたいだ」
「そっち系って……賭け事!?」
思わず、といった風に声を上げたレズリーに、森崎が反射的に顰めた眉間を揉みほぐす。
「だから大声出さないでくれ、恥ずかしいから」
「……悪かったよ」
「こういう店じゃ、手汗だらけの汚い札を目ぇ血走らせて賭けるヤツはいねえ。
あくまで余興、嗜み程度って感じだな」
拗ねたように言う少女にひとつ息をつくと、森崎が立ち上がる。
「子供の前でギャンブルってのもアレだが……ま、小銭程度ならいいだろ」
「誰が子供だ! ……って、ちょっと待てってば」
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24