※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[53]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/07/28(土) 01:22:59 ID:???
******
・右上に移動、味方3に『鉄壁』を使用
「……よっ、ほ……っと、うおぉ!? あっぶねぇ……」
布陣を終え、緊張も頂点に達しようという陣の中心で奇妙な声を上げたのは誰あろう、森崎有三である。
周りを囲む傭兵たちがそれぞれ弓を持って矢筒を背負った徒立ちの中、ひとり馬上の人なのは
分隊長という立場ゆえであった。
「おいモリサキ、お前……大丈夫か?」
「そうだよ〜、隊長が会敵前に落馬して死にました、なんて笑い話にもならないからね〜」
「ぐっ……こんなことなら馬術の訓練もしておくんだったぜ」
脇に立つネイと、そのネイの背中に貼りつくようなジェトーリオの白い目に耐えながら、
森崎が前方を見やる。
隠密行動を図る局面や敵銃兵の射撃が予想される場面では下馬することにもなろうが、
高く開けた視界というのは周辺の状況確認には欠かせぬものであった。
「すぐ前にはヤングのおっさんの第一分隊。森の向こうにはあのアホ面どもが並んでる……はずだよな。
……チッ、思い出したらムカついてきたぜ」
布陣前、軍議の席での出来事である。
敵前線は広く分散しているため、兵力に劣るこちらは突破点を定め戦力を集中すべきだと主張した
ヤングに対し、王都騎士団第四大隊長カイル・コーツ大佐は言ったものである。
―――我ら陸戦の雄たるドルファン軍、数の劣勢など問題にならず、と。
ならばせめて右翼は任せてほしいと具申した森崎に飛んだのは罵声と嘲笑、侮蔑であった。
無論、第四大隊を構成する騎兵の半数以上を占める自由騎士たちである。
曰く平民が余計な口を挟むな。曰く傭兵など後ろで金勘定でもしていろ。曰く戦場は我らの舞台よ。
思わずヤングと目を見交わし頭を抱えた、それらの声に押し切られた結果が、この布陣であった。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24