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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[55]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/07/28(土) 01:25:29 ID:???
「裕福な家系の騎士は運が悪くなけりゃ殺されねえ。捕らえれば人質として身代金が取れるからな。
槍で突かれるにしても腕や足、鎧の上からぶん殴られたってアバラ何本って勘定で済む。
俺たち傭兵相手と違って、いきなり喉首かっさばかれるってこたあねえんだ。だがよ……」
「周りの連中は下男や農民、お金にならないし、まあ容赦はしてくれないだろうね〜」
言葉を引きとったのはジェトーリオである。
「……すまねえ、モリサキ。余計な口を出しちまった」
「いや、いいさ。お前の言う通り、連中が聞く耳を持つかどうかまではわかんねえしな。
それでも打てる手は打っておきてえってだけよ」
ネイに言った森崎が、再び周囲を見回して大声を出す。
「話はここまでだ、俺たちも出るぞ! 昼までには森の東側まで辿り着く!」
「……やる気だねえ」
「ヤングのおっさんは本当なら真っ直ぐ森の中を進みたいだろうが、生憎とあの銀ピカどもが邪魔くせえ。
となりゃあ、東側の平原に張り出してくるはずだ。俺たちはそいつを援護できる位置に回るぞ。
……進軍開始!」
と、馬上で抜刀しようとした森崎の身体がぐらりと揺れる。
「うわ、っと、と……!」
「……いいコト言った後にこれだよ。どうにも締まらねえなあ、ウチの隊長は……」
呆れたような周囲の視線が、手綱にしがみつく森崎に容赦なく突き刺さるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24