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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[702]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/20(木) 18:24:27 ID:???
***
「……ふぅ。後でマスターに謝らなくっちゃ」
ゲームの終わった卓からは三々五々、客が席を立っていく。
その満足気な後ろ姿を見やりながらため息をついたのはクレアであった。
何となれば、プレイヤー全員が倍額以上の払い戻しとなるディーラーの大敗である。
そして卓にはもう一人、その勝利の栄光を得た男がいた。
森崎有三である。
「すごいじゃないか! アンタ、結構やるんだな!」
「ま、それほどでもねえよ」
目を輝かせ、興奮気味に語るレズリーに口の端を上げてみせた森崎が、卓の向こう、
細い指を頬に当てて落胆するクレアの方へと向き直る。
「ありがとうございました。いいゲームでした」
「こちらこそ、お楽しみいただけたのなら何よりだわ」
と折り目正しく礼を返したクレアが、森崎の後ろに立つ少女にちらりと目をやって付け加える。
「そちらのお嬢さんにも喜んでいただけたみたいだし、ね」
「はは……お陰様で」
悪戯っぽい表情のクレアを、森崎は愛想笑いで迎撃する。
特段の他意はない、女性特有の面白がり方なのだろうと直感していた。
変にからかわれれば気疲れするのはおそらく自分一人である。
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0ch BBS 2007-01-24