※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[724]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/21(金) 14:19:55 ID:???
「それじゃ……。ほら、帰るぞ」

頭を下げた森崎が、レズリーを促すと少し離れたカウンターの向こうに声をかける。

「勘定、頼むわ」
「かしこまりました。……こちらになります」

間髪を入れず歩み寄ってきた店主が、森崎に伝票を渡す。
その末尾に記された数字を見た森崎が、

「げ」

一瞬、絶句した。
その様子に、森崎の手元を覗き込もうとするレズリー。

「……いくらだったんだい?」
「いや、まあ……気にすんな」

咄嗟に紙片を裏返す森崎に、レズリーが口を尖らせる。

「隠すことないじゃないか」
「痩せ我慢したがってる男には、させておいてやるもんだぜ」
「何だい、それ」

眉根を寄せるレズリーに、森崎が一度首を振ると、改めて退店を促す。

「いいから。ほら、先に出てな」
「あ、こら、押すなって! もう、分かったから!」
「……ふぅ」

どうにかレズリーを扉の外に追いやると、森崎が疲れきったように肩を落として店主へと向き直った。


0ch BBS 2007-01-24