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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[729]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/24(月) 18:04:34 ID:???
国軍士官の四分の一、下士官の半数強、兵卒に至っては八割を占めるハンガリア人が
雪崩をうって革命軍に参加した。
膨大な兵力差に焦りを覚えた王権派は隣国に救援を要請したものの、先のゲルタニア革命戦争への
介入失敗で手痛い打撃を受けたプロキアはこれを無視。
同じく介入に失敗し、加えてボルキアとは西洋圏−マルタギニア交易の中継点として
鎬を削っていたドルファンもまた、国内安定を優先するとの名目で出兵を拒絶する。
このとき港の実権を握っていた富裕商人層の多くはボルキア系であり、ハンガリア系商人は
その傘下に過ぎなかった。
ドルファンの介入を操作したのは、このハンガリア系商人である。
彼らは、革命政権が成立した暁には銀の輸入に高率の関税を設定するとドルファンに打診した。
事実上、西洋圏航路からの全面撤退宣言である。
これにドルファン海運局交易顧問、ベイラム・オーリマンが呼応。
王室会議に強く働きかけ、遂に出兵拒否に漕ぎ着けたのであった。
王権派は残る隣国ヴァン=トルキアに望みを託すものの、地域領主による自治意識の強い
ヴァン=トルキアの足並みは一向に揃わなかった。
西部諸侯は旧来よりボルキア王国との地縁・血縁による関係が深く、救援要請に対して
即時の出兵を主張したが、財政上の問題から軍事行動を倦厭する東部諸侯は対応を留保。
ようやく連合議会での採決に持ち込まれたのが王都ナオネト陥落の前日という有様であった。
ナオネト陥落の翌週、革命軍の拠点ボルドーを新たな首都としてハンガリア暫定政府が発足。
国王以下、王位継承権十七位までの男子は処刑台の露と消えた。
暫定政府は亡命に成功した一部貴族の引渡しを周辺諸国へ求めたものの、これは悉く拒絶される。
南欧の慣習法上、血縁関係にある貴族を見捨てることは領有地の所有権を放棄するに等しいと
一般的に考えられており、引渡しの拒絶は無理からぬことであった。
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0ch BBS 2007-01-24