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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[732]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/24(月) 18:07:48 ID:???
『……ま、もっとも、キミたちもちょっと前まではこんなもんだったけどさ』
散々な言われようの面々は、この九月に新規入隊を遂げた傭兵たちである。
その数、五十。
軍馬と共に編成部が調達した、補充要員であった。
『確か、三ヶ月に一度はこうやって補充されるって話だったけど……。
このままじゃ、数合わせにしかなんないね。ビッシビシ鍛えてやんないと!』
むん、と小枝のような腕に爪の先ほどの力こぶを作ってみせる相棒は、
無論のこと実際の訓練で何をするでもない。
数百の耳目が集まる中、呆れた顔を表には出さないように気をつけながら、
森崎が通り一遍の説明と恫喝を終える。
(さて、この中で使えそうなのは……っと)
居並ぶ男たちをざっと見渡す森崎の目が、一人の男に吸い寄せられた。
ほとんどがゴロツキ同然の荒くれ者どもの中、その男だけが異彩を放っている。
「アイツは……?」
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0ch BBS 2007-01-24