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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[744]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/24(月) 23:39:37 ID:???
***

JOKER→ 上記よりランダムで二名!

スペード→ 小柄だが、がっしりとした体型の男だ。なぜか楊枝を咥えている。
ハート→ 静かに佇む青年だ。しかし淡い金髪の下から覗く目は氷のように冷たい……。


「アイツは……?」

森崎がまず目をつけたのは、頑丈そうな体躯を持った男である。
金髪を短い角刈りにしたその男は背丈こそ決して大きくはなかったが、
分厚い胸板と盛り上がった肩は十二分に存在感を発揮している。
この訓練所に来てまで素浪人のように楊枝を咥えているのが不気味といえば不気味であったが、
何らかのジンクスを頑なに守り続けるのは戦場に立つ者には珍しくない。
この男にとっての楊枝もその類であろうと無理やりに自分を納得させた森崎がふと気づく。

(あの角刈りの陰……何だ? 嫌な気配がする……)

それは、微かな悪寒である。
風に撫でられた肌の、ほんの一瞬だけ粟立つような怖気。
その元を辿ると、そこには一人の青年がいる。
一見、何の変哲もない細身の青年だ。
人形のように端正な、感情の起伏の薄そうな顔立ち。
森崎の恫喝じみた挨拶を聞いていたのかいないのか、伏し目がちに立ち尽くすその姿は
学究の徒を名乗っても違和感がない。
故に、森崎も一度はその青年を見過ごしていた。
しかし、

『……怖い目、だね』
(間違いない。アイツだ、今の……殺気の主は)


0ch BBS 2007-01-24