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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[746]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/24(月) 23:42:04 ID:???
『……軍服?』
墨染の黒は、ドルファン陸軍制式の略装である。
戦時の強制徴募を除けばドルファンに少年兵は存在せず、またそういった兵に貸与されるのは
せいぜいが安物の胴丸と盾、長槍だけであった。
個別の略装など与えられるはずもない。
ならばその黒装を纏う以上は満年齢にして十八を越えている。
男子であれば、少年とは既に呼べぬ歳である。
「何だ、ルーカス大佐の使いか?」
「あ、いえ、失礼いたしました!」
怪訝そうに軍装を見やる森崎に、慌てて姿勢を正す青年。
「本日付けで外国人傭兵大隊に配属となりました、か、カイル・マクライオンと申します!
大佐からは、た、隊長の補佐として、事務関連を担当するよう仰せつかっています!」
頬を紅潮させながら述べるその姿は、軍務よりも丁稚奉公がよく似合う。
『手代さんにもまだちょっと早そうだね』
「……あー、大佐の言ってた補佐役か。やっと来たんだな」
執務机を埋め尽くす書類の山と陽子の売り込み攻勢を思い出してげんなりとした顔をする森崎。
その表情を不満と捉えたか、カイルと名乗った青年はひどく萎縮したように、言う。
傍から見れば、素浪人が小僧に絡んでいるような絵面である。
「す、すみません! 色々と事前に知っておかなきゃいけないことが多くて、
た、大佐のところで手ほどきを受けていまして、それで……」
「それで、配属が遅れたってか」
森崎にしてみれば、単なる事実確認である。
しかしカイルはどうやらそれを譴責と受け取めたようで、ほとんど泣きそうな顔になりながら、続ける
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0ch BBS 2007-01-24